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若手人材が活躍する企業
この仕事についた大きなきっかけのひとつが、ドイツの大学における交換留学中の体験です。ケルンという都市に住んでいたのですが、多くの人がオープンマインドで、国籍、職業、年齢など様々な価値観を持った人との交流が盛んでした。戦後の都市再生により「住む・働く・憩う」場所が美しく融合したケルンは、公園や広場などの公共スペースが多く、カーニバルなど都市を特色づけ地元愛を醸成させるイベントが数多く催されています。そこで生まれる人々の交流がオープンマインドな価値観の形成につながり、街のアイデンティティにもなっていると感じました。私はこのときに、街が人々の暮らしや精神に与える影響の大きさについて、身をもって体感しました。
街づくり、とくにイベントなど街の運営に携わる仕事をしたいと考えるようになったのはそれからのこと。就職活動でも、ただ建物などのハードをつくるだけではなく、街の賑わいづくりなどソフトの面からも街づくりに注力している不動産ディベロッパーを志望しました。そして森ビルの説明会やインターンシップに参加し、都市を“創る”だけでなく、街をイベントやコミュニティ運営を通じて都市を“育む”という当社の理念を知り、「ここだ!」と強く感じました。
入社後は、総務部での仕事を2年間経験したのち、入社前から希望していたタウンマネジメント事業部に配属されました。現在は、六本木ヒルズで開催するさまざまなイベントの企画・運営や、居住者や入居企業からなる自治会の運営などを担当しています。配属からまだ2年弱ですが、季節感を醸成する盆踊りやクリスマス展開、未来を担う子ども向けイベント『KIDS’ WORKSHOP』、テクノロジーとエンターテイメントが融合した体験型イベント『INNOVATION TOKYO』など、企画から運営までワンストップで携わっています。
心がけているのは、「文化都心」がコンセプトである六本木ヒルズの街“らしさ“を活かしながらも、アートやテクノロジーなどが持つ力を街に集約させ、従来にはない新しい街の楽しみ方や未来のライフスタイルを発信するということ。有名なクリエイターや技術者など、各分野のスペシャリストと膝を突き合わせて、この街でしか表現できない斬新な楽しさや驚きを追求し、来街者に新しい価値を提供していく今の仕事は、入社前から思い描いていた社会への貢献の仕方であり、毎日やりがいを持って働いています。
入社1年目のころから、業務改善の提案など、気付いたことはすぐ企画書にまとめ、発言するようにしています。当時所属していた総務部では、新人のアイデアでもいいものはどんどん取り入れてもらえる雰囲気がありました。もちろん、提案したことすべてが採用されるわけではありませんが、不採用の場合も頭ごなしに否定されるようなことはなく、さらに深く考えるべき観点や足りてない知識なども含めしっかりと指導してもらえました。そのため提案を通じて成長できましたし、次の提案に繋げる自信にもなりました。そんなオープンな雰囲気は、タウンマネジメント事業部に異動した今もまったく変わりません。
『KIDS’ WORKSHOP』の担当となった3年目には、そのノウハウを生かし、共働き世帯の家族の新たな過ごし方を提案すべく、六本木ヒルズに入居中の企業に協力していただきながら、ヒルズで働くワーカーのお子様を対象とした1週間の終日プログラム「OPEN CAMPUS」を企画、実施しました。参加者は親子で一緒にヒルズへ“通勤”し、親御さんが働いている間お子様はヒルズを舞台に街づくりや模擬裁判などさまざまな職業体験をするという内容でした。参加者からも好評で、メディアにも数多く取り上げていただきました。自分の想いが形になり、いずれ未来では当たり前になるかもしれない働き方を新しく提案し、実際に多くの方に体感していただけたことが本当に嬉しく、改めてこの仕事を選んで良かったと思いました。
街は、人の営み全てに関する場所。様々なことに好奇心を持ってチャレンジし、経験を重ねながら、街を舞台に新しい価値やライフスタイルを生み出していける存在になりたいと考えています。